マズイ店にどう伝えるべきだったか。
あなたがギャルをデートに誘った時、絶対にこれだけはしてはいけない、というものがある。
それは「店員さんに対して横柄な対応をする」
だ。
これは言わずものがなあ「女性の男の器を図る基準」のもっとも重要な物差しとして、「低い立場の人への対応」があるからなのね・・・。
私もよく妻から怒られる。
「アンタはミスした店員さんに偉そうだ」と。
言い訳すると、僕は、飲食店にかなりよく行く方で、店員さんや店主さんに基本的には愛想はいい方だと思う。また、注文を受ける人へ横柄な物言いで注文することはない。
ただ、新人っぽい人や、明らかにサービスオペレーションがもたついた光景を前にすると、どうしてもイライラしてしまい、物言いが少なくなるか、「諦め口調」になる。「とほほ口調」というか。「だからね・・・(苦笑)・・・カンパリ1杯ね・・(あーあ来なきゃ良かった失敗失敗トホホ)」とかオーダー間違えた人やら、サービストンチンカンな人に「トホホ対応」してしまう。それが鼻に付くらしいw
前置きが長くなったが、今日、ある店に行ってきた。焼肉で、「鳥」を焼くのをメーン料理とした「鳥焼き」の店であった。
この店、若いオーナーシェフによる店なのだが、ちょっと前まで、純和風の居酒屋風の提灯でこの「鳥料理」を提供してきたが、うまく集客できなかったのか、最近、思い切り外観を変えて(具体的に言えば、漆喰の真っ白な店舗と板間にして、おしゃれなカフェ風にして)、屋号もカタカナにして、ちょっとダイニング風にして再スタートを切った。
とはいえ・・。おそらく資金がつきたんだろうな。鳥焼きをするのに十分な換気設備がないw
僕が住む街では、コストを浮かせるためにほぼDIYで作られたビンボくさいがその分価格も安い店舗がたくさんあるのだが、さすがに大規模な換気工事は無理。
その結果・・・。
中途半端にカフェ風なDIYで作られたカフェ風店舗の中は、真っ白w
火事です火事。
七輪で焼くから当たり前だw
これで禁煙とか絶対変だろw
てか七輪による練炭自殺とか思い起こすぐらい絶望的な白さである。
で、
問題は。
その状況を「当たり前」とか思っているような顔をした店員3人であった・・・。
仕事上、飲食店は、普通の人よりもおそらく10倍ぐらい行っていると思うが、とかく、良い店かどうかの判断は「居合切り」のようなもんだ。
なぜなら、店ってのは一事が万事。
のれんを(DIYの引き戸だったが)くぐった瞬間、「あ、コリャだめだ」と思ったら、帰るのがベストなのである。その直感は、まず外れない。
しかしなあ・・・。
純和風鳥料理の店から、ダクトなしの七輪鳥焼きカフェ。
いくらなんでもコンセプト変えすぎである。
無言で食べていたら、支払いを終えた先客が帰りがけに直接店員に一言。「もうこないと思うわ」。
・・・。
店員さんギクっとして、シーン・・・。
ああああああいっちゃったよ・・・・その通りなんだけど・・・・さすがに俺も言えない。
下を向いて食べ続けた。
でもあまりにも店が煙いので、出入り口を開けていいか確認したうえで、開けた。ちょっと肌寒いが、煙いよりかマシだ。てかなんとかしろよな。イラっとしてきた。
帰りがけ、何度かドアを開けた僕を見かねたのか、オーナーと思しき人が詫びてきた。
「煙、すいませんね」。
まだ謝ってもらえるだけいいのだが、ちょうどいい機会なのでいうことにした。
「あのね。まずDIYはいいけれど、トイレの水回りとか、すでに臭いからね。老朽化した店舗を使うなら、もっとその辺注意しないと。あとブサメン3人がキッチン周辺ウロウロしても区別もつかないし、オーダーもとりにくいし。どうせ鈍臭いなら、女の子の方がまだ許せるから雇いなよ。あと何と言ってもこの空調の悪さね。そもそも七輪で焼く、っていうコセンプトそのものが間違っているでしょ。この店内じゃやっちゃいけないよ。最悪事件事故になるからね。あと鳥なんだけどね。どうせ牛肉のようにブランッディングできないんだから、鳥なんて。せめて調味料こだわれよ。付け塩が食塩って違うやろ。せめて岩塩とかさ」。
・・・と言えるはずもなくw
「うーん・・・せっかく鳥は美味しいから、ちょっと換気設備よくした方がいいかもですねえ・・・(ニコリ)」
帰路、妻が一言。
「・・・・再訪はナイ」
www・・・だねえ・・・。
結局ですね。顧客も、マトモな人は、直接面と向かって罵倒なんかしないのよね。ましてや食べログに文句を書き連ねるなんて報復もしないw
二度と来ない。
それだけである。
飲食ビジネスが大変なのは分かる。完璧なオペレーションを習得するのにも、その店、その店によって違うし、いろいろと時間もかかると思う。だが、学芸会みたいなノリをビジネスにするのは、少なくとも都心では厳しいのよね・・・。だって口コミが命だから、気に入らなければ、違う店に行くだけである。
良い店の選び方?
簡単です。
店が不潔でない。
これ一番大事。まさに一事が万事。